ここは一体どこだ?
地図を見たりすると、いったいここはどこだろうと思うことがあるでしょう。
群馬・茨城・栃木・埼玉をいったりきたりすることで、テレビでも取り上げられたのが、北関東にある渡良瀬遊水地です。
カーナビをつけて走っていると、入れ代わり立ち代わり4県を行ったり来たりします。
ここは一体どこなのかということで、話題になったのです。
こういった土地は、もうちょっと整理できないのかということで、話題に上がることがあります。
神奈川県と東京都のはざまにある町田市も、こうした問題のターゲットにされることがあるのです。
日本でも稀有な地理的条件
東京都と神奈川県の境目にある町田市は、東京都の中でも神奈川県に食い込むような形になっています。
市制が施行されたのは1958年ですが、こうした状況になったのには、市域の変遷があるからです。
現在までに3回の境界変更を行っており、飛び地などを見直してきました。
それも神奈川県の大和市や相模原市と境界線を変更しているのです。
さらに、立地的に東京都の南多摩地域でありながら、丘陵で隔てられていることから、神奈川県のほうがふさわしいのではないかと、議論されることがよくあります。
実際に、交通インフラを考えた場合には、神奈川県の一部として対策をすることもありますし、経済的な面を考えても東京都よりも神奈川県としてとらえるほうが正しい情報を得られる場合もあるのです。
この背景には、3つの政令指定都市に接している稀有な地理的条件もあり、多くの影響を受けざるを得ないといえるでしょう。
面白がる問題か
非常に特異的な位置になってしまった町田市ですが、これを面白がって話題にしたりすることもあります。
領土問題などに絡めて、東京都だけど神奈川県に入れるべきだと議論が白熱するのです。
話題的には面白いものがありますが、町田市は東京都であり神奈川県ではありません。
こうした境界に関する問題は、日本中にいろいろとあります。
歴史的背景もありますし、地理的にも経済的にも問題を抱えているものです。
ほとんどの場合は、全く関係のない人々から噴出することではありますが、面白がってターゲットにする問題とは少し違うといえるでしょう。