サザンオールスターズですっかり有名になった茅ヶ崎
茅ヶ崎市は相模湾のちょうど真ん中に当たる海岸線沿いにある市で、古くからサーフィンの名所として多くの人から利用されてきました。
しかし一気に知名度を高めるきっかけとなったのがサザンオールスターズの桑田佳祐の故郷であるということで、曲の中にもしばしば茅ヶ崎の名所や景観が歌詞として使われています。
ヒット曲「勝手にシンドバッド」や「HOTEL PACIFIC」といったところなどが特に有名で、神奈川県のことはよく知らないけれどもサザンオールスターズの曲で茅ヶ崎という地名を知ったという人も多いことと思います。
現在では「サザン」という名称を積極的に町おこしに使用しており、「サザン通り商店街」や「サザンビーチちがさき」など「サザン」を使った観光名所が存在しています。
商店街を歩くとあちこちにサザンオールスターズのヒット曲のCDが置かれていたり、桑田佳祐ゆかりのエピソードが紹介されていたりします。
サザンオールスターズが好きな人ならばそうしたものを見るたびに「あの曲のことかな」という発見があることと思います。
茅ヶ崎でサーフィンをする
茅ヶ崎といえばサーフィンというくらいに街の観光資源として有名です。
相模湾には湘南や鎌倉などサーフィンの名所がたくさんありますが、中でも茅ヶ崎はサーフポイントが多く設備も整っていることから関東在住のサーファーたちから多く利用をされています。
茅ヶ崎のサーフポイントとしてはまず「サザンビーチちがさき」という旧名称「茅ヶ崎海水浴場」から改名されたところがあります。
こちらには大きな「C」の時をかたどったオブジェが置かれており、桑田佳祐が子供の頃に住んでいたところとして知られています。
茅ヶ崎の観光名所として最も有名なところを言ってもよいくらいで、茅ヶ崎駅からサザン通りを直進するとすぐに海が見えてきます。
夏場には数多くの海の家もできるので、おしゃれなサーファーたちが多く訪れて思い思いに海の時間を過ごします。
他にも「茅ヶ崎西浜」や「茅ヶ崎白樺」「茅ヶ崎パーク」など市内の海岸線のいたるところにサーフポイントがあるので人の混雑具合を見ながら移動をしていくのがよいでしょう。
相模湾の波は非常にパワーが強く上級者でも手こずることが多いところなので、初心者の人はまずは浅瀬の穏やかな時間帯を狙って練習することをおすすめします。
暁の祭典「浜降祭」
茅ヶ崎のイベントの中でも最も大きいのが、毎年茅ヶ崎海岸で行われている「浜降祭」です。
「浜降祭」は暁の祭典とも言われており、御祭神による「みそぎ」を行うことにより水の霊力を強めて家内安全や無病息災を祈るための行事です。
祭りが開始されることになったのは今から170年あまり前となる天保9年(1838年)のことで、相模川の渡し場で氏子の一人が川に落ちて亡くなってしまったという事件からその祈りのために始められたとされています。
もともとお祭りの名称は「みそぎ」としてきましたが、明治期より「浜降祭」と改め祭りの日も祝日に合わせ毎年の海の日に行うこととなりました。
祭りの目玉は神輿を持ったまま海に入るということで、神輿を担いだ人たちが「どっこい、どっこい」という独特の掛け声をかけていきます。
このとき神輿は参加神社34社がそれぞれに出すこととなっているので、数多くの神輿が一斉に茅ヶ崎の海に入っていく様子はとても壮観です。