三浦半島先端に位置する「三浦市」
三浦市は相模湾をぐるりと取り囲む地形のうち、東側にせり出ている三浦半島の先端部分に位置しています。
半島の先端という特殊な場所に位置していますが三浦という地名の歴史は大変に古く、市内からは古代~古墳時代までの遺跡が複数発掘されています。
歴史的には鎌倉時代初期に和田義盛をはじめとする三浦一族が現在の三浦~横須賀一帯を治めていたということで政治的に強い力を持っていましたが、源頼朝の死後北条氏による謀略により滅亡をしてしまうことになりました。
全盛期には三浦半島一の豪族として広く領地を獲得していましたが、最後はとてもあっけないものであったと伝えられています。
三浦一族が亡くなったあとにも「三浦」という地名は残り、江戸時代には港町として漁業を盛んに行いました。
昭和30年には三崎町、南下浦町、初声村が合併し現在のような「三浦市」となっています。
遠洋漁業による海産物が観光資源
面積的には決して大きくない三浦市では、観光資源は大きく「三浦港」と「城ヶ島」の二箇所となっています。
他にも三浦海岸海水浴場や海南神社といったところもありますが、近くに横須賀があることから観光地としてはやや地味めです。
城ヶ島は三浦半島からほど近いところにある離島なのですが、内部にある公園での自然の景観などは多くの観光客から人気となっています。
また最近では猫ブームということで島にいる猫を見に訪れる人も多く、関東の猫島として知る人ぞ知る場所となっています。
三浦の漁港の中心となっている「三浦港」も観光名所の一つで、海岸線にある市場では新鮮な魚介類を購入することができます。