治安の良い土地か
神奈川県は、人口として東京に次ぐほどの数を抱え、観光地としては横浜、鎌倉、江の島などがあります。
内部だけでも人口の多い県でありますが、外部からの流入も非常に多い県であるといえるでしょう。
それだけに、犯罪発生率ということが気になる人も出てきます。
他県と比べてどれぐらいなのか、実際に起きている犯罪の問題まで含め考えていくことができれば、神奈川県の治安ということも見えてくるでしょう。
神奈川県としての犯罪発生率
神奈川県の犯罪発生率は、驚くほど高いわけではありません。
人口100人に対して考えた場合、刑法犯として考えられる犯罪の発生率は1.093%であるという数値があります。
これは、全国統計ということで見ると22位という位置にあるのです。
もっと細かく考えていけば、900万人を抱えている神奈川県で、刑法犯として考えられる犯罪は9.8万件弱となります。
隣県である東京都は1.563%で20万件を超えているのですから、犯罪発生率としても神奈川県はかなり低いということがわかるでしょう。
人口として考えても、東京都は約1,316万人なのですから、神奈川県のこの数値はかなり優秀であるといえるのです。
では、全国的にみて、22位というのはどうなのかといえば、1位は断トツで大阪府になります。
話題に上がることもありますが、犯罪発生率は2.059%で、人口は神奈川県より少ない886万人です。
犯罪件数ということだけで見ても18万件と神奈川県の倍近くになってしまうのですから、22位というのは、治安は悪くはないといえるでしょう。
県下の犯罪発生率
神奈川県内部で見た場合、犯罪発生件数が最も多いのは、川崎市川崎区です。
2009年の統計では5,000件近くの犯罪が発生しており、人口も多いですが犯罪発生率は2.210%とかなり高くなってしまっています。
ですが、犯罪発生率だけで見れば横浜市中区と西区が、川崎市川崎区を越えてしまうのです。
特に中区の場合、外国人比率が神奈川県内で最も高くなっているという点も、見逃してはいけない部分でしょう。
西区の場合には、外国人比率はそこまで高くありませんが、人口密度が県内4位の地域であり、人口総数は少なくても犯罪が発生しやすい環境にあることがわかります。
逆に犯罪発生率が少ないのは、葉山町がトップで0.430%ですが、驚くべきは川崎市宮前区でしょう。
葉山町に続く2番手で、0.486%なのです。
人口は20万人を超える地域ですので、犯罪数は1,000件を超えてしまいますが、それでも驚くべき数値であるといえるでしょう。
こうした犯罪統計を見てみるだけでも、ひとり暮らしをしたいと考えたりする場合には、有効な情報となります。
教育環境を考える場合にも有効ですので、参考にしてみるといいでしょう。